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「もの」と生活の質とストレングス・ファインダーと

日常的に使用する身近にあるものが美しいものであることは、quality of lifeの大切な要素。
雑然としていても、そこを雑然たらしめているものたちが美しければ、その雑然ぶりさえ一つのアートになる。
世界のどこかの誰かの家の机やテーブルの上に、自分がイメージする美しいノートが無造作に置いてある風景を見てみたいと思いました。

自分でやろう

(そういえば…)
前職の関連学会の会議や、アメリカ本社に出張で赴いた際、いわゆる「ギミック」として、オリジナル・デザインのノートをいただいたことがあるのを思い出しました。
ということは、恐らく、オリジナルノートを作って下さる印刷会社さんがあるのだろう。
それなら、話は簡単。
KenにWithinの使用許可をいただいて、私の分とKenの分を作ってプレゼントしよう。

そう考えて、オリジナル・デザインのノートを製作してくれる印刷会社さんを探し始めました。
すぐにいくつか見つかりましたが、ホームページの製作費見込みを見てみると、
「〇部以上でいくら」
となっています。
2冊だけなどという極端な少部数の依頼は受けていなかったり、受けて下さるとしても、単価が随分と高額になるようでした。

(…であれば、ある程度の部数を製作して、オンラインショップで販売してみようか…)
500pxには、Kenの作品の他にも、ノートの表紙として製品化されたものを見てみたい作品が溢れかえっている。
例えば、Hans Castorp
例えば、ju
例えば、Smiles 123
自分の好きなアーティストたちの作品群にどっぷり浸りつつ、こういうデザインのノートが勢ぞろいしたら、どれほど壮観な眺めになるだろうと考えました。
(資金力とノウハウがあるどこかの大手のメーカーさんが、こういうデザインを採用してくれたら…)
という考えも浮かびましたが、最終的には、
(自分でやろう)
と思いました。
それは、恐らく、私の「ストレングス」―つまり、あらゆる状況で優先的に現れる思考・行動特性―が作用した結果なのでしょう。

ストレングスの導き

私の想像は、果てしなく広がって行きました。

東京にいながらにして、世界の才能あるアーティストたちをリクルートし、美しいノート製品を作り出して、越境ECで世界に向けて販売する。
いずれまた、どこか海外の映画祭に出席する機会があるだろうから、その時にノート製品を持参して、現地のセレクトショップや文房具屋さんを訪問して営業。
その時に買ってもらえなくても、サンプルをプレゼントすれば、その人の家やお店に製品が在るというシチュエーションにはなるわけで、それもまた私が見たいと思っている風景には違いない。
その家には、何かを大量に書く必要がある体質の子どもがいるかもしれない。
その子どもが、テーブルの上に無造作に置いてあるノート製品を見つけて、
「これは何?」
とききながら、ノートのページをパラパラとめくって中を見る。
親御さんが、
「今日お店に唐突に日本人が訪ねてきて、プレゼントだと言って置いていったのよ。私はノートなんか持っていても使わないから、あんた使う?」
「うん!!!」

(…この展開はいいな。アーティストのリクルートも、選定した作品が製品に変わるプロセスもスリリングだし、海外営業なんて想像しただけでゾクゾクするし、製品が誰かの思いやアイデアを受け止めて熟成させる器の役割を果たし、それが後に画期的な作品、商品、サービスや発見につながったりするかもしれないし)

でも、こうした実利的な効用よりも、本当に大切にしたいことは、製品を使う人ひとりひとりに及ぼす情緒面でのポジティブな影響。

(実に生産的かつ面白いプロジェクトだ。やらないという手はないな)

前職で受けたストレングス・ファインダーのアセスメント。
それによれば、私のストレングスは:
「最上志向」「個別化」「達成欲」「未来志向」「着想」
とのことでした。
この一連の思考や行動の流れを見ていると、これらのストレングスの作用が如実にあらわれていますね。
特に、 素晴らしいものが出来る!という予感と、その予感を現実のものにconvertしていく作業がこの上なく楽しいという性質は、「未来志向」そのものと言えるでしょう…。

(まず、インスピレーションの源となったKenに丁重にお礼を言わねば。そして、Withinの使用許可をいただくことにしよう)
私は、Kenにメールを書いて、意気揚々とノート屋さんを作るプランについて伝え、彼の作品を最初の製品に使わせて下さるようお願いしました。

ところが、Kenからは、あなり色よいお返事はいただけませんでした。
ハッキリと断られたわけではないのですが、Ken曰く:
「自分の作品を表紙に使ったせいで、売れ行きが悪くなったなんてことになったら、耐えられない」
「…………………………」

あまりにも想定外の反応ですっかり驚いてしまいましたが、Withinの使用許可をいただけないなら、他を探すしかありません。
他のアーティストの方々に同じような理由で不参加表明をされると埒が明かないので、当面は、自分の作品を表紙に使うことにしました。
そして、製品化するための詳細を検討し始めました。

想拝

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