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GYAOでの一挙配信でアニメ版を見て、あの世界にすっかり・どっぷり浸かって(漬かって、でもいいくらい)しまいました。
以下、ジョーカー・ゲーム-1の続きです。

徒労感を超えて…

個々のエピソード、その具体的な状況下におけるスパイたちの心情、行動、すべて楽しめましたが、この「徒労感」のおかげで、全体を通じてそこはかとなく虚しい感じが拭えない作品です。
彼らの地道な活動が、ある時期において、どんな「結果」を世界にもたらしたのか、が描かれていないですから。
しかし、その点こそが、真実に忠実な作品作りの現れと言えるのかもしれません。
人間は、生まれた瞬間から死に向かって生きていきますが、いずれ死ぬことが分かっているからといって、何もせずに座して死を待つわけではない。
「まあ、仕方ない。やれるだけのことをやるまでだ」
という田崎の言葉の通り、やれることをやって、与えられた時間を満たしていく。
「結果」がどうあれ。

こうした一抹の虚しさを覚えつつも、ハートが幸せなシリーズと感じられるのは、全体の構成美によるところが大きいです。
子どものとき、漱石の「こころ」を読んで、おぼろげながら、初めて、文学の様式美というものを認識したように思います。
ゆったりとした川の流れが、物語が進むにつれて徐々に速度を増し、荒れ狂う濁流からカットエンディング。
ジョーカー・ゲームのシリーズからも、同じ印象を受けました。
原作の小説から12話を選んで、それをアニメ用に構成する際の監督の手腕が素晴らしいのだろうと思います。
一話一話の満足感に加え、シリーズの全体像の美しさ。
優れた建築物に接したとき、細部のクローズアップにも、全体の造形や雰囲気にも、等しく感嘆させられるのと、似た経験のように思いました。

ドラマCD

ジョーカー・ゲーム・ファンのご多分に漏れず、私も2期の制作・放映を切望していますが、どうなりますでしょうか。
1期を繰り返し見る傍ら、ドラマCDも入手して拝聴しましたが、これがまた傑作でした(笑)。
佐久間「先生」、佐久間「係長」v.s. フリーダムなDの面々という図式が、あまりにも納得の設定。
本編のD機関員たちと佐久間中尉と結城中佐(+武藤大佐)の関係性って、確かに、世が世なら、こういう感じになるなぁという説得力に加え、本編ではあまり表に出てこなかった個々のD機関員たちのキャラクターがクッキリ感じ取れる言動が面白すぎます。
そして、こちらは、映像がない分、声に集中して聴いているのですが、声優さんの皆さん、本当に素晴らしいです。
本編で声を聴く機会が比較的少なかった実井様、ドラマCDの方ではその二重人格ぶりを本編以上に発揮されていて、実井様登場シーンでは笑いが止まりません。
アニメ2期も期待していますが、それとは別に、このドラマCDも続けて欲しいなあと思います^-^

想拝

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