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ジョーカー・ゲーム-1

GYAOでの一挙配信でアニメ版を見て、あの世界にすっかり・どっぷり浸かって(漬かって、でもいいくらい)しまいました。
以下、雑感です。

オールラウンドに幸せな作品

目も耳もハートも幸せな作品でした。
ビジュアルは、シリーズの最初から最後まで、隅々まで美しい。
スパイもの、それも、基本的に、「アクション封印」(!)スパイものなこともあり、現実の風景描写においても、心象風景の描写においても、明暗の表現が殊の外印象的でした。
そして声。
シリーズの最初から最後まで、隅々まで聴きごたえがありますが、第1話の結城中佐の
「馬鹿か、貴様。背広姿で敬礼する奴があるか」
の一言が、シリーズ全体のトーンを決めるベースの第一音のようでしたね(佐久間さんドラム、三好ピアノ、神永サックス…と続くw)。
BGMも秀逸。
配信期間中にシリーズ全体を何度も繰り返し見て、それでも飽き足らず今度はニコ動の有料版も見て、とやっているうちに、どこでどのBGMが来るかほとんど覚えてしまいました。
ニコ動と言えば、あの弾幕のようなコメントが見ものですが、第1話のポーカー(というか、D機関員にとっては「ジョーカー・ゲーム」)進行中の場面で流れるジャズに、絶賛コメントがあふれていました。
私も同感!^-^

田崎の言葉

第6話「アジア・エクスプレス」の終わりで、
「最近、苦労して手に入れた情報がうまく機能していない感じがある。情報は集めるより、使う方が難しい」
という田崎の言葉がありますが、これは、多くの人が、大なり小なり、いろいろな場面で実感することかもしれないなと思いました。
情報を収集する側には、その情報を使って方向性やアクションを決める力がない。
情報を上げる立場としては、その情報に基づいて、ある程度は、望ましいと思われる対応も想定できるし、状況によっては提案することもある。
ところが、ふたを開けてみれば、意思決定者の選択は、望ましいと思われる対応とは真逆の下策中の下策…。

前職在職中、上層部から、「いかにして部下の本音を引き出すか」という(寒々しい)テーマの記事(アメリカの方が書いたものの翻訳版)が、管理職者に配布されたことがあります。
その中で、部下が本音を言わない大きな理由の一つとして、
「徒労感」
が挙げられていました。
「言っても無駄だし」「言っても何も変わらないし」
というわけで、当初は積極的・自発的に、情報を収集して考えて、提案したり意見したりしていた部下たちも、だんだんと物言わぬ人になっていく。
ジョーカー・ゲームのスパイたちも、こうした徒労感を抱えながら仕事をしていたのかもしれません。
異能の人物ぞろいなだけに、あたら貴重な才能を…と、ついついもったいなく感じ、他の進路選択はできなかったのだろうかなどと思ってしまいますが、大きなお世話か…。
というのも、彼らがスパイ業にいそしむ動機が、佐久間中尉が第1話で語っている通り、
「自分ならこの程度のことは出来なければならないという恐ろしいほどの自負心」
なのであれば、困難な情報収集活動そのものが生きがいであって、「その後のこと」は、あまり大きな関心事ではなかったのかもしれません。
それでも、「彼らのその後」は気になりますけどね…。

ちなみに、キャラクターデザイン原案担当の三輪士郎さんのツイッターで、この
「恐ろしいほどの自負心」
という言葉を使った素晴らしいイラストがありまして、このシリーズの中では大のお気に入りです:

ジョーカー・ゲーム-2に続く

想拝

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