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展示会で使用する「額縁」。
アーティストの方々は、個展やグループ展で使う額縁を、どのような基準で選んでいるのでしょうか。
予算とかサイズとか、制作したものを展示するための必要条件を満たすものであることは当然として、「作品の見せ方」への影響を、どの程度、どんな風に考えているのでしょう。

2タイプの製品が生まれたわけ

so? notebooksでは、同じデザイン画像で、ソフトカバー製品とハードカバー製品の2種類を製作しています。
当初は、ハードカバー製品1本のつもりでした。
しかし、印刷製本会社さんと製造コストに関する検討を進める過程で、ハードカバー製品の製造コストがかなりの金額になること、従って、製品の値段もそれなりに設定しなければ赤字必至ということが分かってきました。

ノート市場に関しては、楽天市場とamazonに掲載されている「ノート」カテゴリーに掲載されているものを、価格の高いものから一つずつ順にチェックし、その過程で:

  • 価格帯の幅がどの程度か
  • どのような仕様の製品がどの程度の値段で販売されているか
  • コメントが多い製品の特長
  • コメントは多くないが、一定のファンがいると思われる製品の特長
  • 出品者による製品紹介の仕方

等に関する情報を収集・分析しました。
価格帯に関しては、本当に幅が広く、極端な高額商品も別に珍しくはないようでした。
これを考えれば、so? notebooksのハードカバー製品について、製造コストからはじき出した最初の値段なんて、正直、
「カワイイもの」
と思いました。
が、それよりも何割かお安い製品に、購入者の方が
「もうちょっとお値段が…」
というコメントを書いていらっしゃるのを見るにつけ、
「せっかく好みのデザインなのに、高すぎて多くの人が買えないようでは、そもそも製品化して販売する意味がない」
と考え、その結果、
「同じデザインでも製造コストを抑えらえる別製品」
として、ソフトカバー製品を並行して製作することにしたのでした。

また、楽天市場とamazonの購入者レビューでは:

  • ソフトカバーで書きやすい
  • ハードカバーで書きやすい

というコメントが混在しています。
前者は、表紙が柔らかいので、ホールドするにせよ台の上に置くにせよ、融通が利いて使いやすいという観点からのプラス評価、後者は、ハードカバーが台の役割をしてくれるので、テーブルがないところでも膝置きでちゃんと書き込めるという観点からのプラス評価のようです。
であれば、同じデザインで両方のタイプを用意しておくことは、コストの問題だけではなく、ノートの利便性の観点からもメリットがあると考えてよいだろうと思いました。

余白設定

ソフトカバー製品のデザインに関して、当初は、ハードカバー同様、余白なしにするつもりでした。
ところが、印刷製本会社の方に相談すると、ソフトカバー製品で、デザイン画像を一切トリミングせずに余白なしレイアウトにするのは、技術的に非常に困難であるとのこと。
であれば、デザインの一部として、トリミングされても問題にならない余白を追加しようというお話になりました。

余白は、白にするか黒にするか。
これに関しては、迷うことなく黒を選択しました。
これは、500pxでの経験によるものです。
ここに参加し始めた当初、写真の周りの背景は黒に設定されていました。
ところが、いつからか、この背景色が白に変更になりました。
背景が黒だった時の方が、同じ写真でも引き立って見えたように思います。
このことが頭にあったので、ソフトカバー製品の余白は、黒にすることにしました。

さらに、その余白の幅をどのくらいにするかを決める必要がありました。
展示会で見る作品の中には、とても小さい作品に大きな黒い余白をつけた状態で額縁に収めているものをよく見かけます。
あのテイストにしてみようかとも思いましたが、それだと、せっかくの表紙デザイン画像がもったいないと思い、余白が「額装」の役割をしてくれる程度の幅にすることにしました。
1cmと1.5cmの余白付きデザイン画像の見本を作り、両者を見比べ、また、Susyにも相談の上、最終的には1.5cmに落ち着きました。
こうして、写真にあるような、黒枠という「バーチャル額装」付きのソフトカバー製品が生まれました。

「黒の1.5cm」という選択が、デザインを引き立たせる額縁として本当にベストチョイスなのか。
これについては、今後も引き続き検討します。
もっといい選択肢があれば、そのうちモデルチェンジをするかもしれません。
額装の美学についてお詳しい方から、ご意見いただければ幸甚です。

想拝

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